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三代徳田八十吉展 [作家さん紹介]

しばらくご無沙汰してしまいましたm(__)m
明けましておめでとうございます。
マイペースなブログですが、今年も宜しくお願い致します。

横浜そごう6階の、そごう美術館で行われている、
追悼 人間国宝 三代 徳田八十吉
                  ~煌めく色彩の世界~
八十吉展.jpg
を観てきました。

九谷焼の常識を打ち破った数々の作品に 唯々圧倒されました。
徳田家に伝わる古九谷五彩の紺、紫、緑、黄、赤のうち
ガラス成分のない赤を除いた4色の釉薬から
200以上の中間色を創り出したそうで、
絶妙なグラデーションの作品の数々が展示してあります。


九谷焼が嫌いだと家を出てダンスの先生をしていた若かりし頃の写真があったり、
家族内にも秘密にして、記号化してある絵具の調合、
それを息子にではなく、孫の三代に伝えた初代の心、
初代、二代の作品、三代の初期の作品も観れる、充実した展覧会でした。

八十吉本.jpg


一番印象に残った作品は…
「石畳」が好きだなぁと思ったのですが、
「石畳」の作品が、「臨界」に変身し、更に「未来」に変身。
作家さんの計算以上の窯・自然の力が新しい作品誕生の手助けをします。

これだから、陶芸って面白いんだなぁと改めて思いました。




三代 徳田八十吉について(1933-2009)

石川県小松市の九谷焼窯元に生まれ、「九谷焼上絵付」で国の無形文化財に指定された祖父・初代八十吉から古九谷釉薬を、父・二代八十吉からは富本憲吉直伝の現代陶芸を学びました。伝統的な九谷焼の色絵技法に飽き足らず、三代八十吉は研究を重ねて、新たな作品の創造を試み続けます。
35歳で独立してからは、家に伝わる釉薬・古九谷5彩のうち、ガラス成分のない赤をのぞいた紺・紫・緑・黄の4彩を組み合わせて数百もの色を作り出し、独自のグラデーション表現による彩釉磁器の焼成に成功しました。「耀彩(ようさい)」と呼ばれる色鮮やかで美しい作品は現代陶芸界から高く評価され、1971年、第18回日本伝統工芸展で初出品作の「彩釉鉢」がNHK会長賞を受賞。1997年に人間国宝に認定されました。

                                   (そごう美術館 ちらしより抜粋)
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コメント 4

黒髪

常識を打ち破る勇気と挑戦、新しいものを生み出すには
必須みたいですね。
すばらしい鑑賞の時間でしたね。
by 黒髪 (2011-01-06 21:02) 

ちか

お~行ったんだね。気になってたんだ~。
サブタイトルの「煌めく色彩の世界」にググっと心を引かれちゃう。
常識も大事だけど、
その壁を破って独自のものに作り上げる心、大事なんだね。
そして、それが魅力ある作品になっていくのかな…
魅力ある作品、私も作れる一人になりたいな…お花でね。(^^ゞ
by ちか (2011-01-07 19:14) 

hatsu

そごう美術館のホームページ見ました。
美しいグラデーションの作品、
心に沁み入りますね^^
2月13日までだったら、観に行けそう♪
by hatsu (2011-01-09 07:16) 

みち

kuni様
nice!をありがとうございます♪

黒髪様
嫌い→模倣→新しいものへの挑戦
から生まれた作品と聞くと余計に興味が湧きます。
九谷焼にはあまり興味がなかったのですが、
母が新聞の広告を取っておいてくれて、
実家へ行ったついでに観てきました。
観に行って良かったです^^

ちか様
大きな作品がたくさん展示されていて
圧倒されました✿
映像もあったのですが、そちらも興味深かったです。
「らしさ」って難しいですね。
それを表現できるようになるには、
大変な努力がいるんだなぁと思いました。
三代徳田八十吉は展覧会に何度も出品しては
落選で、、、初受賞された作品を観ると
成程。。。っと思いました。

hatsu様
実際の作品を観ると、写真と違って迫力がありますよ~。
展覧会、いつも終り頃に観ることが多いのですが、
珍しく始まってすぐに観に行きました♪
そごう美術館は初めて行ったのですが、
そごうカードやCLUB ONカード等を持っていくと
割引になりますよ!
by みち (2011-01-10 22:30) 

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